ナムコミュージアム

過去に稼働したナムコACゲームを複数収録したPS用ソフト。
ゲームの雰囲気も3Dマップを探索し、あたかも実際の資料館や美術館の内部を観覧しているような仕様となっている(タイトルから直接ゲームを選ぶことも可能)。
ミュージアム内には各々のゲーム内容にあった装飾等が施しており、関連資料や現在入手不可能のお宝グッズ、当時雑誌などに掲載された記事や印刷物などが閲覧できる。
本シリーズが発売された当時はまだインターネットでの資料公開やファンサイトなどはほとんど存在せず、それらを観覧できるメディアは本作だけだった。
vol.1
『パックマン』『ラリーX/ニューラリーX』『ギャラガ』『ボスコニアン』『ポールポジション』『トイポップ』。
ミュージアムはまだシンプルで、特に変わったギミックはない。
vol.2
『キューティQ』『ゼビウス』『マッピー』『ギャプラス』『グロブダー』『ドラゴンバスター』。
さらに公式にはアナウンスされていない隠し要素として、『キューティQ』のシリーズ前作にあたる『ボムビー』も収録されている。
北米版では『キューティQ/ボムビー』が『スーパーパックマン』に差し替えられている。ミュージアムの構成はほぼ前作と共通である。
vol.3
『ギャラクシアン』『ミズ・パックマン』『ディグダグ』『ポールポジションII』『フォゾン』『ドルアーガの塔』。
資料閲覧の際のロード時間が前2作と比べ大幅に短くなり、本作から映画館や図書館などが登場しより多くの資料(かつてナムコが発行していた広報誌「NG」に連載された冨士宏『午後の国』など)や関連情報が満載。
また、ゲームタイトル画面やクレジット投入画面で△ボタンを押すと表示されるディップスイッチ画面は廃止され、メニューウインドウ方式になった。
「ゲームタイトル画面かクレジット投入画面等で△ボタン」でメニューウインドウを開き、画面&オプション設定、テストモード等を選ぶ。前作までできなかった「ポーズ中のゲーム中断」が可能に。
本品には特別付録としてドルアーガの塔「アイテムリスト」という各階に出現する宝物とその効果と出現条件が記載されている紙が付属されている(裏面には1〜60の数字の横に記号が記載)。
vol.4
『パックランド』『源平討魔伝』『アサルト/アサルトプラス』『オーダイン』『イシターの復活』。
前作と比べて3Dが豪華になり資料も大幅に増えた映画館や図書館や、ギミックや隠しムービーやミュージアム内での演出も多くなり格段にボリュームが増している。
メニューウインドウを開くときや項目の移動・決定・キャンセル時の効果音が各ゲームで使われている効果音を適用している。
本作ではゲームを終了するとゲームセレクト画面に切り替わり、各ゲームに直接ジャンプできる(「MUSEUM」を選ぶとミュージアムに戻る)。
本品には付録としてイシターの復活でのカイとギルの性別と名前、それぞれのパスワードを各24個分メモできる「PERSONAL PASSWORD NOTE」、各部屋の各扉からの行先を記録できる「ROOM NAME NOTE」、「各モンスターに効く呪文が一目でわかっちゃうカンニングペーパー」が付属している。
vol.5
『メトロクロス』『バラデューク』『ドラゴンスピリット』『パックマニア』『ワルキューレの伝説』。
効果音がVOL.1仕様に戻っており、メニューウインドウの効果音が変更された(前作のような演出はないものの、ゲーム終了後に表示されるゲームセレクト画面で各ゲームにジャンプできるシステムは引き続き導入)。
ミュージアムの造りは大きく分けて前作はそれぞれ分かれていたが、今作では前4作品のいずれとも異なった造りとなっている(壁にはナムコキャラ壁画が描かれ、2階へは螺旋階段で移動。データノートやオペラハウスへはエレベーターで直行するなど実に豪華)。各ゲームルームの造りはVOL.3~4の造りを踏襲しているが、ルームへの入り口が単なる扉ではなく、ワープ構造である。
アンコール
『キング&バルーン』『モトス』『スカイキッド』『ローリングサンダー』『ワンダーモモ』『ロンパーズ』『ドラゴンセイバー』。
本作はナムコミュージアムの別館である80年代に実在したナムコ直営のゲームセンター「ミライヤ」をモチーフにしている。
前作で豊富だったギミックや資料は、3Dグラフィックで再現された稼動当時の筐体の内部構造を見たりインストラクションカードやパンフレットの閲覧のみと少ない。
メニューウインドウも新しくなっており、VOL.4の「各ゲームによって効果音が異なる」演出が復活。本作でプレイを中断するには特定のボタンを同時に押すとリセット可能。
発売時に全6作品+メモリーカード1枚の収納ボックスつき限定版も発売された。