パーキンソン病のキーパーソン(2)
私がうけたDBS手術は、一日で行われました。最初は局部麻酔で頭部に2か所の穴をあけ、
そこへ電極を刺し込みます。その際痛み等はなくいつの間にか差し込みが終了していました。
脳には毛細血管を含めかなりの血管が網の目のようにありますが、術前の血管造影やMRI
写真などにより脳内の血管を表す脳内の地図を作ります。それにより血管に触れることの無
い様にピンポイントで脳深部のアーモンド粒くらいの所へ正確に届くように電極を刺し込み
ます。この手術で一番不快だったことは、頭蓋骨に穴をあけるドリルの音と振動でした。
まるでかき氷を作っているかのようなもので、手術中は冷たいかき氷を思い浮かべていまし
た。後は、執刀医が信頼できる先生だったので床屋さんで頭を刈ってもらう気分で安心して
前半の手術を受けました。
後半は脳内に刺し込んだ電極からのリード線を頭皮の内側を通して胸に埋め込んだ充電用の
機器につなぐもので、これは全身麻酔で行われました。私としてはそれ以降意識がなく手術
は終わりました。
手術の結果、両腕、両足の振戦は止まりそして服薬も無くなりました。両手が使えることで
大幅に生活改善が出来ました。手術をためらっている方、信頼できる先生ならリスクの比率
も大きく下がります。どうぞDBS手術の説明会に参加して疑問点を解消して下さい。
就労移行支援A型事業所 株式会社Grow up
利用者 SS