他がために腕が鳴る
力の獲得と利他と利己の話
(この記事にはどこかに虫の話がでてきます!虫が苦手なひとは我慢して全部読んでください!)虫の話なんですけど。ハチの話なんですけど。働きバチというのは全てメスのハチで羽化してから1ヶ月ほどで寿命がきてしまうそうです。彼女たちは女王バチが居れば働くだけの一生です。オスバチは生殖能力をもちますがほとんどが働かずに生殖活動もせずにしにます。生殖活動をしたらその直後にしにます。(No!)
どれもこれもコロニーのためにです。女王バチも延々と卵を産み、冬になれば越冬に挑む役割があります。卵を産めなくなったらしにます。
ニンゲン様でも似たような一生を送るひとがいますね。ある種のコロニーのために働き続けます。外には外のコロニーがあって、内には内のコロニーがあって働き続けます。逃げ出して自分ひとりだけで静かに過ごしたいと思うことはないのでしょうか。あるでしょう。
不思議なことにひとりになってただ日々を過ごしていると何故か弱っていくひとたちが結構いるようです。
ニンゲン様が生きるためにコロニーに所属してつらそうに働くのはそれでこそ「生きる」ということなのだと思います。できることなら楽しく働きたいのですけど。
ひとりぼっちのひとはどうしたらいいでしょうか?「別のひと」を意識するのがいいと思います。誰か「恐いひと」を思うならそのひとより強くなるとか、「助けたいひと」を思うならそのひとを助けられる力をつけるために訓練するとか、「美しいひと」を思うならそのひとのように着飾ってみるとか。
ただ「我が子のために」が一番強いような気がします。その次が「夫・妻のために」でしょうかね。だからみんな「生きる」ために結婚するのでしょうね。ハチじゃなくて良かったですね。
ちなみにハチのコロニーでもっともヒエラルキーが高いとされているのは女王バチでなくて働きバチと見られています。女王バチが何らかの理由で巣からいなくなっても残された卵から女王バチを育てることができるのは働きバチだけだからです。
ニンゲン様の世界でも普通のひとから傑人がでます。コロニーが健やかであれば誰かが健やかな力を獲得できるようになっているようです。コロニーを思うことによって力を得たなら、その力でコロニーに利をもたらす働きによってさらに力が増し加えられるといいですね。
※上記の「しにます」とは働きバチによって巣を追い出されたり、取り囲まれてころされることを意味します。(No!)
就労継続支援A型事業所(株)Grow-up 利用者 Y.I