夏の終わり
まだまだ残暑は厳しいが、湿度もだいぶ和らぎ、過ごしやすくなってきた。
この時期になると、毎年私は「夏をまだ終わらせるな!」という気分になる。
夏は確かに不快で、いいことなんてまるでない季節だが、だからこそ私たちは日々にいいものをどうにかして残そうとする。
世界の終わりが近いときもこんな感じかもしれない。
私たちが残した何かは夏が、世界が終わるとともにすべてなかったことになっていく。
すべてなかったことになるのに何かを残して何の意味があるだろう?
究極それらに意味がなくても、練習にはなるだろう。
意味がないことをすることで、私たちは不条理に慣れることができる。
そして何であれ、終わりはいつか訪れる。
それに絶望するのでも奮起するのでもなく、ただただ私は意味がないことをするのを楽しんでいたい。
就労継続支援A型事業所(株)Grou-up 利用者 N.R