好きな数字

変な話かもしれないが、もし好きな数字は何と言われたら、私は2と即答する。

昼と夜。善と悪。生と死。まず、二元論や二項対立になっているものが好きだ。

それは1では説明できない複雑な事象をシンプルかつ倹約的に考えるための非常に便利な道具だ。

そもそも、1ではないという状況に私は安心感を覚えるところがある。私は、私だけでは寂しい。

1は完璧で、孤独だ。それが成り立つのに他の要因が必要ないからだ。

3以上の数は煩雑に思う。それは全体性を形成し、どれかが欠けても機能を維持する。

2は美しい。片方がなくなってしまうと、もう片方も成立しない。

人間は無数の関係性の中で生きる生き物だ。私ひとりでは生きていけない。

私が生きていくために必要な他者がいるとしたら、それ以上喜ばしいことはないだろう。

就労継続支援A型事業所(株)Grow-up 利用者 N.R