少年時代は、下ばかり向いて歩いていたものです。

良くいろんなものが落ちていたからです。

子どもにしては大金の100円玉を良く見つけていました。私の田舎は星が綺麗で、当然のように街灯もなく家の明かりもほとんどありません。

下ばかり見て歩いていた少年に変化が起りました。

思春期をむかえ、綺麗な星空に魅せられるようになりました。学校で女の子と会話をするのに、落ちていた100円玉の話題を出すわけにはいきません。

綺麗な星空を観るだけでは、同じ星空の下で生活している彼女たちには何の魅力ある話は出来ません。

そこで、差別化を計ることを考えました。

街へ出て「ギリシャ神話」などの本を数冊購入して、読み漁りました。

思春期の少年にとって、不純な目的もあって信じられないスピードで理解し暗記しました。

しかし、彼女たちにとってそのことは何も興味がないもので、一人二人と会話の輪から離れていきました。

高校生になり、女の子との付き合いに多少慣れた頃、捲土重来のチャンスが訪れました。ジャコビニ流星群の観測合宿が開催され今で言うJKがたくさん参加し、

何とギリシャ神話で得た星座の知識で案内役を仰せつかりました。その後はどうなったかご想像にお任せします。

その時より流星群が出現するたびに、毛布を地面に敷き寝ころがるようになりました。空で起るものは何でも寝ころがってみます。

日食、月食、オーロラと色々観てきましたが、落ち込んだときは上を向いて何かを見るのが最高です。100円玉以上の有難さが分かります。

 

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