記憶に残っている小説

こんにちは、忘れられない小説についての文章を書きます。
その小説の名前は、ドグラ・マグラというタイトルの小説で
1935年に夢野久作さんという方が発表された小説です。

戦前の精神学や神経学、生物学といったものを下地とした
探偵、推理小説で
思わず信じそうになるような非常にリアリティのある創作理論
作中にドグラ・マグラという書籍を出すなどの
戦前の小説とは思えない意匠の凝らされた展開
論文や散文を作中に記載する、小説表現への挑戦などを行いながら
緻密な時系列計算と伏線によって
難解ながらも探偵小説として成立させた怪作です。

インターネット上ではキャッチコピーだけが一人歩きしており
探偵小説としての側面には、あまり触れられている印象がありませんが
作中に登場する理論、登場人物、発生した事件を解体することによって
真偽を入り混ぜたフィクションとしてのドグラ・マグラの側面が見ることができます。
その側面にすこし気がついた時に
自分にとってこの小説は忘れられない物の一つとなりました。

当作は著作権保護期間が終了している作品であるため
Webサービス青空文庫で読むことが可能です。
自分もこのサービスを利用してこの小説を触らせていただきました。
精神を扱った非常にそれらしい理論が創作されているため
万人に勧めることは難しいですが
世の中にはこのような本もあるということを知っていただければ幸いです。
そしてWebサービスを扱う者の端ぐれとして青空文庫のように
細やかながらも人の幸福を手助け出来るような
サービスを心がけたいなと思います。

就労継続支援A型事業所(株)Grow-up 利用者Y.I